臨床心理学者カールロジャーズ先生の自己一致について

カウンセリングの神様とも言われているアメリカの臨床心理学者カールロジャーズ先生の、自己一致という概念があります。

 

純粋性ともいわれています。カールロジャーズ先生はとても重視していたらしいです。

 

自己一致 純粋性とはどのような概念なのでしょうか。

 

あなたのところに来談者S氏が、自分の勤めている会社の上司から厳しい仕事の注文をつけられて、とても辛い気持ちなんだ相談にきたとします。

 

ただよく聴いているとS氏の仕事への姿勢にもかなり問題があって、上司からの厳しい注文も見方を変えれば当然と感じる部分がありました。

 

その様な相談を受けた時に、あなたはS氏の仕事ぶりにも問題があるのではないかという本心に気づかず、S氏の辛い気持ちにひたすら傾聴し共感姿勢をを示しました。

 

これは自己一致の姿勢とはほど遠く、S氏とあなたの気持ちが離れたままで、建設的な話し合い、解決への道が遠くなっていくのかもしれません。

 

S氏の気持ちに寄り添いつつ、あなたの本心に素直になり、S氏の状況を見ながら気分を害さないような言い方であなたの本心を伝えていくことも大切なことであったりします。

 

そうするとS氏のほうもあなたにそれまで話さなかった本心を打ち明けて話し合いはより建設的な方向へと進んでいったようです。

 

なるほどですね!

 

カールロジャーズ先生はカウンセリングの神様とも呼ばれていました。

先生の概念をもっと勉強してみたいですね。

 

参考文献

諸富祥彦著(1997)カールロジャーズ入門自分が自分になるということ 星雲社

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